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TLV・TTS保全と検査メールマガジン

2025/11/11 Vol.128

2025年11月11日配信 Vol.128

TLV・TTSメールマガジン 保全と検査に革新を



ロール設備の高速化・精密化に伴い、据え付け・調整のわずかなミスが製品のシワ・破れや設備寿命の短縮に直結し、「製造品質の生命線」ともなっています。

ロール設備全体の平行度調整では、ロールの「平行度不良」が引き起こす深刻な問題と、高精度な調整によって得られる品質向上(歩留まりUP)、コスト削減、生産性向上という3大メリットを解説します。設備全体としての精密な調整の重要性についても詳しくご紹介しています。



メンテナンスを学ぶ ~ ロールの平行度測定 ~
  「ロール設備全体の平行度調整」


ロール設備全体の平行度調整


近年、ロール設備の大型化・高速化・精密化が進む中で、設備の据え付けや調整にはこれまで以上に高い精度が求められています。製品自体の高機能化に伴い製造工程が繊細になり、わずかな据え付けミスが製品品質に重大な影響を与えかねません。

◆ ロールの「平行度不良」が引き起こす問題

特にロールの平行度のズレは、次のような深刻な問題に繋がる可能性があります。

製品品質の悪化:製品の蛇行が発生しシワや破れといった品質不良の原因となる。
ランニングコストの増大:機器に想定外の負荷がかかることで部品の消耗が
 急速に進み、メンテナンスコストが増加する。
設備寿命の短縮:異常な振動の発生などにより、稼働寿命が短くなる。

◆ 平行度を高めることで得られる3つのメリット

裏を返せば、ロール平行度の精度を高めることで、次のような大きな効果が期待できます。

・製品品質の大幅な向上(歩留まり向上)
・メンテナンスコストの削減
・ラインの走行速度アップによる生産性向上

◆ 「全体最適」の視点での調整が重要

ロール平行度の精度は、隣り合うロール間だけでなく、設備全体のロール平行度を精密に把握し、調整することが極めて重要です。

以下では、このロール設備全体としての平行度調整がなぜ重要なのか、そしてどのような調整方法があるのかについて詳しくご説明します。
 

 



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