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省エネルギー
小穴からの蒸気漏れ損失
スチームトラップの蒸気漏れはすぐに処置を
吐く息も白くなる冬場、工場内は湯気で真っ白・・なんてことはありませんか?この時期、外気温が低いこともあり、いつも以上に湯気が目立ってちょっと気になりますね。
万が一、スチームトラップの故障が判明しているような場合は、早急な取り替え、または修理をお勧めします。スチームトラップからの蒸気漏れによる金額損失はたった1台のトラップからでも年間数万円に上ることがあります。
数万円と言えば、新品のスチームトラップに交換してもすぐに元が取れるはずで、放置することが得策でないことは数字の面からも裏付けられます。
トラップ1個からの蒸気漏れ損失額を計算
少々乱暴ですが、蒸気漏れの程度から漏れ量を推測してみます。例えば、吹き放しの状態での蒸気漏洩量は15kg/h程度になります。この状態を1年間放置したと仮定して、年間損失金額を計算してみると、蒸気単価=4000円/蒸気1tで年間4000時間運転の工場では、年間損失コストが240,000円/年になります。ちょっと無視できない額ではないでしょうか?
下記の例を参考に数値を入力し「計算」をクリックしていただくと、損失コストが計算できます。
各数値の参考例
蒸気漏洩量例 | 運転時間例 | 蒸気単価例 |
---|---|---|
少し漏れている-4kg/h | 日勤のみ--2000h/年 | 4000円/t |
漏れている----7kg/h | 交代勤務--4000h/年 | |
吹き放し-----15kg/h | 連続運転--8000h/年 |
蒸気漏洩量(kg/h)
- *必須項目です
- *半角英数字で入力してください
運転時間(h/年)
- *必須項目です
- *半角英数字で入力してください
蒸気単価(円/t)
- *必須項目です
- *半角英数字で入力してください
トラップ1個からの損失コスト
配管の小穴からの外漏れ量を計算
スチームトラップからの蒸気漏れを的確に把握するためにはスチームトラップ診断を行う必要がありますが、配管の小穴などから漏れる蒸気の量は、近似式を用いて概算値を得ることができます。
当社では、次のような近似式を用いています。圧力が低く、穴径が小さい場合は実用的な近似式とみなして良いようです。この簡単な式なら、現場パトロールの際にも頭の中で計算して大まかな蒸気漏れ量をイメージすることができますね。
(※4.0は経験的、実験的に求められた定数です)
小穴の径(mm)
- *必須項目です
- *半角英数字で入力してください
蒸気の絶対圧(MPa)
- *必須項目です
- *半角英数字で入力してください
配管に開いた小穴の蒸気漏洩量