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エア・ガストラップ

ガストラップ

ガストラップとは?

本稿も蒸気以外のお話です。
ガストラップという装置をご存知でしょうか?混合気体中の特定ガスを二次側へ漏らさないようにする装置もガストラップと呼ばれますが、ここではスチームトラップやエアトラップと同様に、ガス配管中の結露ドレン及び凝縮ドレンを排除してガスを漏らさないガストラップについてご紹介します。

ガストラップの構造上の特長

フリーフロート

基本的な機能はスチーム用やエア用と同じフリーフロート構造です。 フリーフロートは、レバーやヒンジなどがつかないフロートが浮力を利用し、流入してくるドレンの量に合わせてフロートと弁口との距離が変わって弁口が大きく開いたり閉じたりする、フロートそのものが弁の役割を果たす機構です。真球度4/1000の真球に近い中空の球体に研磨されたフリーフロートそのものが弁であるため、フロート表面のどこでもシールができます。そのため、高い信頼性と耐久性を備えています。
またフロートの浮力を利用していることから、トラップ内のドレンの水位は弁口よりも少し上部にあり、弁口は常にウォーターシール(水封)され気体の漏洩を許しません。

フリーフロート

フロート3点支持機構

ガストラップに特に求められる機能として、二次側へのガスの漏れを極力小さくすることが挙げられます。そのための構造として、省エネタイプのスチームトラップで数多くの実績がある3点支持機構が採用されています。フロート3点支持機構とはフロートの着座をより安定させ、シール性を高める為の機構です。3次元的に計算し、完全に弁口を塞ぐことができるガイド上の2箇所、そして弁口の計3点でフロートを支持します。これによってドレンが極めて少なくウォーターシールを見込めない場所でも、ガス(又は蒸気・空気)を漏洩しません。 極めてドレンが少ない状況でも高いシール力が発揮できる構造なのです。

フロート3点支持機構

その他の特長

材質の違い

腐食性流体にも使用可能な材質を採用しているのも特長の1つです。 本体は炭素鋼鋳鋼やステンレス鋳鋼が標準で選択できます。弁座は、金属(ステンレス+ステライト)、ゴム(エチレンプロピレンゴム、フッ素ゴム)が標準で選択できます。

二次側対策

ガストラップの場合は、トラップ二次側の対策にも注意が必要です。可燃性ガスや毒性のあるガスなどの危険な流体を使用する場合は、トラップ以降の配管を大気開放にできません。このため、危険なガスを外に漏らさないための対策が必要となります。その方法には下記があります。

  • フレア方式・・危険なガスをフレアスタック(専用の煙突)で燃焼
  • シールポット方式・・水中置換で分離したガス分を低圧ガスラインへ回収
  • 密閉容器回収方式・・ガス分をコンプレッサーで再圧縮して元のガスラインへ回収
高圧ガス認定製品

このほか、ガス体を使用する際の毒性・爆発性・可燃性等の危険事故を防止する目的で定められた法律に“高圧ガス保安法”があり、機器の製造・検査・取扱に関して厳しい規制内容を定めています。この用途での使用には“高圧ガス認定対応品”のガストラップをお選び下さい。 ガストラップを上手く使いこなして、質の高いガスを使いましょう。