省エネルギー
省エネルギーの目的
省エネルギーは何のため?
省エネルギーをエネルギー使用量の総量削減と考える方もいれば、エネルギー使用効率の改善、つまりエネルギー原単位の改善と考える方もいます。また、中には法遵守と割り切っておられるケースや、外部からの企業イメージアップが目的と言われる方もおられ、いずれも正しいと言えます。 省エネと言ってもその目的の捉え方は、企業・状況・人等によって様々です。
これから工場の省エネや地球温暖化対策を徹底してやっていこうという場合には、何よりも最初に、その目的・目標を明確にし、関係者の意思を統一することから始めなければなりません。
そのために、まずは我が国の省エネルギーの歩みを振り返ってみましょう。
我が国の省エネルギーの歴史
我が国の省エネルギーの歴史は、1947年の『熱管理規則』、1951年の『熱管理法』の制定から始まります。当時は、石炭の有効利用、ばい煙対策に重点が置かれており、その後よく知られているように1973年、1979年と二度の石油ショックを経験しました。
省エネルギーという言葉が盛んに使用されるようになったのもこの頃からで、当初の省エネ活動と言えば「節約」でしたが、1979年の『省エネ法(エネルギー使用の合理化に関する法律)』の施行により、「エネルギー使用効率の向上」へと変化していきました。
その後、1999年、2003年の大幅な改正を経て、2006年には、熱・電気の一体管理に基づく『改正省エネ法』が施行されました。
地球環境保全の観点がクローズアップされるようになり、地球サミットが開催されるなど全世界的な取り組みへと広がっていることはご存じの通りです。
省エネルギーの意義
このように省エネルギーの歩みは、環境よりも経済が優先された時代から始まり、二度の石油ショックによる節約運動の時代を経て、エネルギー使用の合理化の追求そして地球環境保全の取り組みの時代へと変化して来ました。